毎年同じ場所にダンゴムシが大量に発生して食害にあいます。発生の原因は何でしょうか。またどうすれば被害を軽減できますか。
毎年同じ場所にダンゴムシが大量に発生して食害にあいます。発生の原因は何でしょうか。またどうすれば被害を軽減できますか。
ダンゴムシは庭先や花壇など園芸を楽しむ場でよく見かけますが、分類的にはエビやカニと同じ甲殻類です。性質は乾燥には弱く、風通しのよい乾いた所には生息しません。毎年同じ場所に大量発生する場合は、その場所がダンゴムシにとって食べるものがあり、生息するのに適した環境で、繁殖も盛んなことが推測されます。
発生を抑えるには風通しをよくし、乾かしぎみにすることが大切ですが、草花などの植栽場所はこの虫の生活に好都合な条件と一致する面があります。
繁殖は卵を産みつけるのではなく、親虫の胸のところにある育房で育ち、親と同じ形をした小さく白い子虫が30~50匹、突如として現れて這い回ります。1年で成熟し寿命は2~3年といわれており、繁殖を見過ごしていると大発生につながるおそれがあります。活動が旺盛となる初夏までに駆除に取りかかる必要があります。
ちょっと刺激すると丸まる特性があり、動き回るのにあまり敏捷ではないので、隠れ家の石などを裏返して手ボウキで集めて処分するのがよく、何度か繰り返すと確実に減らすことができます。
殺虫剤の使用では、直接ダンゴムシに薬剤をかけるものと、餌で誘引して食べると死に至るものと2つのタイプの薬剤があります。前者には液剤と粉剤があり、いずれも植物にはかからないよう注意して使用します。
誘引殺虫剤は粒状で、生息場所に散粒しておくと、潜伏しているものを誘い出して駆除することができます。