植え付けて2年たつチェリーセージの花つきがよくありません。日当たりがよく、土の状態も悪くないと思うのですが、どのような原因が考えられますか。
植え付けて2年たつチェリーセージの花つきがよくありません。日当たりがよく、土の状態も悪くないと思うのですが、どのような原因が考えられますか。
チェリーセージは本来サルビア・ミクロフィラを指します。しかし一般的には近縁のサルビア・グレッギーや、これらの交雑種を含めてチェリーセージと呼ばれていて、葉に香りがあることから、ハーブの愛好者にも人気の高い種類です。
花つきがよくないとのことですが、もっぱら花を観賞するタイプの園芸種に比較すると、花つきは少なくて普通です。
この種の原産地はアメリカ南部からメキシコにかけてで、半落葉性の低木ですが、園芸の上では宿根サルビアのグループとして扱われています。越年した茎はかたい木質ながら、春に新しく生長する枝茎は細くやわらかで、伸長しながら広がります。花は初夏から秋遅くまで断続的に咲く性質があり、10㎝前後の花穂に下方から順に開花します。日照を好むため、曇天と長雨が続くと蕾が落ちやすくなり、花つきが減る原因となります。また高温多湿の酷暑期も花が途絶えることがあります。
次の花は分枝して伸びる頂部につきます。咲き終わった花穂は切り除きますが、2~3節下の個所で切り戻し、元気な枝を出させることが大切です。
冷涼な秋の気候の下では花色も鮮やかになり、時には12月に入っても咲き続けます。秋に元気な開花を楽しむには、9月上旬~10月上旬の間、ハイポネックス500倍液などの液肥を1週間ごとに数回与えるなど、肥料切れにならぬように気をつけましょう。同時に乾燥にも注意し、表土が乾けばたっぷりと水やりを行うことが大切です。