3月にツバキを植え替えたところ、葉がどんどん落ちてしまいました。何がいけなかったのでしょうか。
3月にツバキを植え替えたところ、葉がどんどん落ちてしまいました。何がいけなかったのでしょうか。
3月は落葉樹の植え替え適期ですが、ツバキは常緑広葉樹なので、生長期の5月~梅雨半ばに植え替えるのが無難です。また、根系は大きい主根が地表近くを横に伸び、細い根が少ないため、地温の低い時に根を切ると、新しい根がしばらく出ないので、落葉したり、枯れたりします。植え替えの時には、根とのバランスをとるため、枝葉の剪定も重要です。
鉢植えの場合は、年中、植え替えられますが、根土を崩したり、根を切ったりすると、庭植えのものと同じ結果になります。
適期以外に植え替えたり、根の状態の悪いもの、特に、俗に「あら木」と呼ばれる、長い間、庭に植えてあったものなどは、移植する半年から1年前に、スコップで周りの根を切って、細根を出させておきます。また、本格的に行うには、「根回し」といって、根鉢状に溝を掘り、太い根が出たら、切らずに、根の皮を4~5㎝の幅にリング状に剥ぎ、土を埋め戻して、そこから細根を出させる方法があります。そのほかにも、幹に緑化テープを巻いたり葉に蒸散抑制剤をかけたり、あるいは植え付ける時に土に水を入れドロドロにして練りながら埋め戻す、「水極め」などの養生の仕方があります。
ご質問では、枯れてはいないようなので、十分観察しながら、新しい芽が出るまで、見守ってやってください。ただし根が弱っているため肥料は与えないでください。