コニファー‘ゴールドクレスト’を育てて5年たつのですが、高くなりすぎて樹姿が乱れてしまっています。きれいな姿に仕立てるにはどのようにしたらよいでしょうか。
コニファー‘ゴールドクレスト’を育てて5年たつのですが、高くなりすぎて樹姿が乱れてしまっています。きれいな姿に仕立てるにはどのようにしたらよいでしょうか。
‘ゴールドクレスト’はカリフォルニア原産のモントレーイトスギの園芸品種で、20数年前から流通しています。初めのころは鉢植えが多く、クリスマスツリーに使われましたが、現在では庭木や公園樹などにも利用されるようになりました。
特徴は、ほかのコニファーに比べ生長が速いことです。また日当たりを好み、暑さ寒さにも強く、栽培しやすい針葉樹ですが、水枯れに弱いため乾燥地には適しません。また、根張りが悪いため、風で倒れやすい欠点もあります。
ご質問のように、大きくなりすぎた場合は、萌芽力が強いので、剪定や刈り込みをして、小さくすることは難しくありません。ただし、まったく葉のなくなった枝からは芽が出ないので、極端な剪定は避けてください。通常、剪定などは、梅雨明けと年末に行います。夏刈りは、すぐ芽が伸びるため問題はありませんが、冬刈りは葉を切ると、切り口が茶色に変色し、春まで見苦しいので、植木バサミを斜めにして枝に入れ、葉を途中で切らないようにしましょう。年に2回剪定すれば、樹形が整うとともに、今以上大きくなりません。ただし、日陰地のものは剪定しても芽の出が悪く、葉も黄金色にならないので、移動させるほうがよいでしょう。
‘ゴールドクレスト’は萌芽がよいので、トピアリー(造景仕立て)を作るのも案外簡単です。年に数回剪定すれば、数年でできあがりますので、ぜひ挑戦してみてください。