2年前に株分けしたアガパンサスの花が咲きません。半日も日が当たらない所に植えているのがいけないのでしょうか。
2年前に株分けしたアガパンサスの花が咲きません。半日も日が当たらない所に植えているのがいけないのでしょうか。
アガパンサスはユリ科の多年草で南アフリカ原産です。非常に作りやすい植物で、庭植えや切り花以外にも道路緑化や斜面の土止めにも利用されています。
アガパンサス属には約20種ありますが、流通しているものは数種で、そのうち最も普及しているものはA・プラエコックス・オリエンタリスの品種群です。花色は基本的には紫か白ですが、紫の品種は色に濃淡があって、淡いものから黒に近い濃いものまであります。また、葉に白い覆輪の斑が入る品種も時折見かけます。
種の異なるものではA・アフリカヌスがドワーフアガパンサスやヒメアガパンサスの名で流通しています。全体に小型で、性質も前者に比べるとやや弱いようです。
ご質問の件ですが、アガパンサスは日当たりを好みます。しかし、花数は少なくなるものの半日陰でも花はつけますので、ほかに原因があるのではないでしょうか。例えば、植えてある場所の水はけが悪いと根の発育が悪く、生育が衰えます。ほかにも多肥を好みますので、肥料不足も考えられます。また、2年前に株分けをされたとのことですが、一芽分けのように細かく分けると、2~3年は花をつけません。株分けする場合は、1株当たりに数芽をつけると翌年も花が咲きます。斑入り品種やA・アフリカヌスの品種は、特に芽数を多めにして分けてください。以上の中からお気づきの点を改善すれば、花をつけるでしょう。