ドラセナ・コンシンネが枯れてきました。枝の部分を触るとぶよぶよしているのですが、何がいけなかったのでしょうか。
ドラセナ・コンシンネが枯れてきました。枝の部分を触るとぶよぶよしているのですが、何がいけなかったのでしょうか。
ドラセナ・コンシンネは観葉植物として5~6号鉢に植えられたものから、10号鉢を越す大鉢に仕立てられたものなど、幅広く流通していて、人気の高い植物です。品種もいくつかあり、葉に斑が入るものや葉色の違うものなど数品種が出回っています。
原産地はインド洋に浮かぶモーリシャスで、熱帯植物のため寒さに弱く、最低温度が5℃以上ないと枯死します。ただ5℃では、枯れなくても株が傷みますので、できれば最低温度を10℃ぐらいに保ちたいものです。
ご質問の件ですが、この症状は、おそらく室内で冬を越した後、春になって気温が上がりだしたころに現れたものだと思います。そうであるなら、明らかに冬の低温による傷みです。ドラセナ・コンシンネに限らず、熱帯原産の観葉植物は、冬の室内での低温でダメージを受けてもすぐに症状は現れません。春になって気温が上昇するとともに、急に傷みが進み、目立ってきますので、春に傷んだものだとよく勘違いされます。
ご質問のような場合、小鉢植えのものなら見込みが薄いですが、大型のものなら枝や幹が緑色を保っている部分まで切り戻し、5月になったら屋外に出して養生すれば、発芽してくる可能性があります。
なお、枝が枯れると、すぐぶよぶよになるのは、ドラセナ属の植物はリュウゼツラン科に含まれる単子葉植物のため、針葉樹や広葉樹とは幹の構造が異なり、草本植物に近いためなのです。