ブロッコリーの花蕾からところどころ葉がはみ出ているのですが、どうしてでしょうか?
ブロッコリーの花蕾からところどころ葉がはみ出ているのですが、どうしてでしょうか?
キャベツと違ってブロッコリーは、トウ立ちをした蕾(花蕾)を利用する野菜です。したがって生長点が花芽分化をして、蕾を形成する必要があります。
ブロッコリーは、茎葉が発育する栄養生長を十分経過して一定の大きさになった苗が、ある期間連続して低温にあうと花芽分化し、その後花蕾を形成し、肥大していきます。
この低温感応する苗の大きさと温度は品種によって異なり、低温遭遇期間も品種差があります。ブロッコリーはこのような性質をもつため、環境条件によってはさまざまな異常花蕾が見られます。この症状はリーフィー、あるいは挿し葉や葉挿しともいわれ、花蕾の中に小葉片が発生し、商品価値を落とします。
原因は、花芽分化時に低温感応が不十分だったり、花芽分化後に高温にあって、生殖生長の後に栄養生長が助長されたりして、花蕾の間に葉が発生するためです。
対策としては、夏まき栽培で早まきしすぎないことです。またチッソ過多によっても助長されますので、花蕾肥大期の肥効を抑制することが重要です。