マンサクの苗木を露地に植え付けて3年経ちますが、いまだに花を咲かせてくれません。どうしてでしょうか?
マンサクの苗木を露地に植え付けて3年経ちますが、いまだに花を咲かせてくれません。どうしてでしょうか?
マンサクはマンサク科、ハマメリス(マンサク)属の樹木で、日本の北海道から九州まで広範囲に分布し、適応性があるため、庭木や切り枝などさまざまな形で利用されています。落葉性の低木または小高木で、樹高は3~5mになり、樹勢は強く、株立ち状態に育ちます。「マンサク」の名で流通しているものには、日本産のマンサクや中国原産のシナマンサク、また両種の雑種もあります。それぞれに変異や園芸品種があるため、花の大きさや花の色が少しずつ違います。ただ、近年流行している中国原産で常緑性のアカバナトキワマンサクは、マンサク科ではあるもののロロペタラム(トキワマンサク)属という別属です。
ご質問の件ですが、通常市販の苗木は植え付けて3年くらいで花をつけるものです。そのため次のような想定をし、個別にお答えします。
◎購入時は花はついていたが、植え付け後、花も咲かず木も生長しない。
マンサクは半日陰の西日の当たらないやや湿った場所を好みます。夏に直射日光に長時間当たり、乾燥した場所では木は生長せず、育ちません。
◎花のついたものを購入したが、木はどんどん伸びるものの花が咲かない。
環境は適しているものの、チッソ肥料のやりすぎです。肥料をやらなければ花はつきます。また、もともと小さい苗木を鉢栽培などで開花させた場合も、地に降ろすと同じ状態になります。
◎購入時、花はついていなかった。木は生長している。
市販のマンサクは接ぎ木繁殖の苗です。そのため3年くらいで花はつきますが、もし実生苗や自生地の苗なら3年での開花は無理です。もう2~3年は待ってください。