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花に関するQ&A

毎年クンシランの花は咲くのですが、花茎が葉の間に挟まったような状態で伸びません。どうしてでしょうか?

毎年クンシランの花は咲くのですが、花茎が葉の間に挟まったような状態で伸びません。どうしてでしょうか?

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クンシランは南アフリカ原産の非耐寒性多年草で、明治時代に日本に渡来して以降、現在まで鉢花として、ずっと人気を保っている植物です。ただし「クンシラン」という名称のためにラン科と思っている方もいるようですが、ヒガンバナ科に分類されています。また、渡来当時に「クンシラン」という和名は「クリビア・ノビリス」に名づけられたもので、現在一般的に「クンシラン」と呼ばれている同属の「クリビア・ミニアータ」の正確な和名は、花が上向きに咲くことから「ウケザキクンシラン」といいます。前種より豪華で見応えがあるため、すっかり名前を奪ってしまい、本家の方は今では植物園などで見かける程度となって、流通はしていません。

 ご質問の花茎の伸びない状態は、晩秋から初冬にかけて、低温にあわなかったのが原因です。おそらく、年中屋内に置いてあるか、寒くなりだすとあわてて屋内に入れているものと考えられますので、栽培環境を改善してください。年間を通した栽培管理は以下の通りです。

 標準的なクンシランの年間管理は、春は屋内にあって開花しますが、花が終わったら花茎ごと切り落とします。植え替えや株分けの必要なものはこの期間に行ってください。暖かくなってきたら屋外の日陰に出し、十分肥培します。梅雨時は雨の当たらない場所に置き、梅雨明けとともに日陰の涼しい所で、肥料はやらず、水も控えて休眠させます。

 9月下旬ごろからは水やりを再開し、肥料も施します。寒くなってきてもすぐには屋内に入れず、屋外で風や霜を避け、気温が氷点下近くになるまで置いてください(関西の市街地なら12月中旬ごろ)。その後、屋内の明るい場所に入れ、花が咲くまで育てます。 月刊誌Q&A 花

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