スイートピーのタネが発芽しません。覆土しなかったのがいけなかったのでしょうか?
スイートピーのタネが発芽しません。覆土しなかったのがいけなかったのでしょうか?
スイートピーはマメ科のつる性植物で秋まき一年草です。つる性の草花は夏や秋に咲くものが多く、春咲きの花はほとんどないので、スイートピーは重宝がられ、よく利用されます。
ご質問ではタネが発芽しなかったということですが、お気づきのように覆土しなかったことが原因だと考えられます。好光性種子と呼ばれるタネの場合は、明るくないと発芽しないので覆土をしてはいけないのですが、これらに当てはまるタネはすべて微細なものです。小さいタネは含まれている栄養分が少ないため、発芽するとすぐに光合成ができるよう、明るい場所で芽を出すように適応しているのです。
一方、スイートピーのタネは大きく、明るい場所では発芽することができません。このようなタネを嫌光性種子といい、すべて覆土が必要です。覆土の深さは通常、タネの直径の2~3倍が目安ですので、スイートピーの場合は1㎝ くらいの覆土をします。
スイートピーの発芽温度は20℃ぐらいのため、タネまきは10月中旬~11月上旬に行います。まずタネを一晩水につけ、水を吸わない硬実種子は発芽しないので取り除きます。その後、3号ポットに2~3粒ずつまくか、花壇やプランターなどに1カ所3粒ずつ、20㎝ くらいの間隔で直まきします。どちらも1㎝ ぐらいの深さの穴を指などで土にあけ、タネを入れて埋め戻します。ポットまきのものは、発芽して適当な大きさに育ったら、ポットから抜いて定植してください。
なお少量のタネまきをする場合は、もっと確実な方法があるので左記をご参照ください。