モンシロチョウの幼虫は、若齢期から成熟期まで全体が緑色であるためアオムシとも呼ばれ、キャベツ、ハクサイ、ダイコンなどアブラナ科野菜の重要害虫です。幼虫の食欲は旺盛で瞬く間に葉が穴だらけとなります。

　ご使用のオルトランは有機リン系殺虫剤として効果の高い農薬です。しかし同じ薬剤を続けて散布すると、アオムシが世代交代する中で薬に対する抵抗力をつけ、効果が次第に低くなります。したがって効果的な防除には成分の異なる薬剤を交互に使用することにより抵抗力をつけないようにすることと、発生初期に薬剤を散布し防除することが大切です（例えばピレスロイド系の「トレボン乳剤」や、脱皮阻害剤の「アタブロン」、微生物農薬の「ＢＴ剤」など）。※薬剤散布にあたっては必ず使用基準を守ってください。

　家庭菜園ではニューサンサンネットソフライトなどの被覆資材を被せて成虫の侵入、産卵を防ぐとよいでしょう。