ハイビスカスの冬越しについて教えてください。
ハイビスカスの冬越しについて教えてください。
ハイビスカスには数系統あり、それぞれ耐寒力が異なりますが、家庭での冬越しでは大きく2つのグループに分けられます。①在来系(アジア系)およびヨーロッパ系と、②ハワイ系およびコーラル系です。原種系は原産地によりこのどちらかに分かれます。
①の系統は寒さに強く、最低温度が短時間ならマイナス3℃でも越冬するため、南日本の海岸部などでは露地に植えられています。また、暖地の市街地の軒下などで越冬させている鉢植えもよく見かけます。
②の系統は耐寒性が弱く、最低温度が氷点下になると枯れてしまいます。
そのため、購入するハイビスカスがどの系統に属するのか知っておくことが大切です。また、枯れなければそれでよいという冬越しではなく、葉も残し枝枯れもしないようにするには、どの系統であれ11月初旬には室内に取り入れ、窓際の日当たりのよい場所か、できるだけ明るい所に置くようにしましょう。室内に取り込む前には、枝がかさばる株は蕾が残っていても思いきって剪定しておきます。4月までは室内に置き、水やりの回数を控え、肥料は与えません。ただし、室内で生長している場合はこの限りではありません。目安として、最低温度0℃以下では枯死し、5℃程度で落葉し、10~15℃なら生長し開花すると覚えておくとよいでしょう。
また、庭植えや大型コンテナ植えの場合は、10月中下旬までに剪定して掘り上げ、鉢に植えます。遅くなると、室内に入れても傷みがひどかったり枯れることがよくあるからです。