ポインセチアの葉が赤くなりません。どうしてでしょうか。
ポインセチアの葉が赤くなりません。どうしてでしょうか。
ポインセチアはトウダイグサ科の低木でメキシコ原産です。本来クリスマスとは関係ありませんが、北半球の温帯域ではクリスマス前後に枝の先端に黄色い小さな花がつき、周辺の葉のように見える苞が赤や白、桃色に色づくため、クリスマスの花の代表として飾られるようになりました。
なぜこの時期に色づくかというと、ポインセチアは典型的な短日植物だからです。これは日が短くならないと花をつけない植物という意味ですが、実際は一定時間以上の暗期を、一定期間継続して与えないと花芽が形成されない植物で、暗期を途中で中断すると花芽はできなくなります。
日本で花芽ができ始めるのは10月下旬ごろ(地方や品種、気温などで多少差があります)です。約1カ月半で花芽の形成は終わりますが、ポインセチアは寒さに弱いため、一般家庭では屋内に入れ、寒さを防ぐ時期と重なります。ご質問の場合、屋内に入れたため、電灯の光が当たり、暗期が短くなって花芽ができず、苞が色づかなくなったのでしょう。このような場合は、ポインセチアの鉢植え全体を午後5時から翌朝8時まで、ダンボール箱で覆います。1日も欠かさず40日くらい続けると中心が色づいてきます。これは花芽の形成が終わった証拠なので、この後はダンボールをかぶせなくても徐々に色づきを増し、きれいになります。