花に関するQ&A
チドリソウが立ち枯れてしまいます。どうしてでしょうか。
チドリソウが立ち枯れてしまいます。どうしてでしょうか。
チドリソウはヨーロッパ南部原産のキンポウゲ科の秋まき1年草で、長い距をもつ花の形がチドリの飛ぶ姿に似ているので名づけられたといわれています。
日当たりと排水のよい肥沃な土壌が適し、酸性土を嫌うとともに、連作も嫌います。根株は直根性のため移植を嫌います。ポット苗は根鉢を崩さないようにていねいに扱いましょう。種子は高温では発芽しにくいため、涼しくなる9月下旬ごろに播種します(発芽適温15~20℃)。また、嫌光性種子なので、覆土は確実に行ってください。
この花に出る病害として、菌核病や灰色かび病もありますが、質問の症状は「立枯病」だと思われます。地際部およびその上方の茎に暗黒色の病斑が現れ、株全体に軽い萎凋症状を起こし、それから萎凋枯死してしまいます。この病菌は土壌で繁殖する茶褐色の菌核で、発病跡には多く残留越冬するので、同じ所では作らないように注意が必要です。