花に関するQ&A
昨秋に植えたゲラニュームが夏前に枯れ、そのまま芽が出てきません。枯死したのでしょうか。
昨秋に植えたゲラニュームが夏前に枯れ、そのまま芽が出てきません。枯死したのでしょうか。
ゲラニュームの仲間は、日本ではゲンノショウコやハクサンフウロ等が知られていますが、ヒマラヤ~ヨーロッパ、アジアにかけて多くの原種が分布しています。それらから選抜育種され、草姿、花の色や形、葉色や形の変化のある美しい品種が豊富です。多くはヨーロッパで改良されたため、一般的に耐暑性が劣り、暖地では気難しいものが多いです。この仲間は日当たりと排水のよい場所を好み、寒さには強いですが高温・多湿・蒸れには弱い方です。
ご質問では種類や栽培地域が分かりませんが、それによって性質や対処が異なります。一般的なものなら、梅雨時分からの暑さと多湿によって衰弱、根腐れして枯死したものと思えます。しかし、球根性のもの(ゲラニューム・チュベローサム等)は花後に地上部は枯れて休眠します。掘って確認してみてください。残っていれば掘り上げて涼しい場所で保管し、10月ごろに植え付けます(ただしこれも環境があわないと球根が大きくならず、そのまま消滅することもあります)。
特に暑さが厳しい地域では、根腐れや衰弱を防ぐため、遮光やマルチングをしてやるとよいでしょう。