花に関するQ&A
ユーストマ栽培を一般家庭で行うのは難しいでしょうか。可能であればタネまきのポイントを教えてください。
ユーストマ栽培を一般家庭で行うのは難しいでしょうか。可能であればタネまきのポイントを教えてください。
ユーストマはトルコギキョウという和名がありますが、これは花色がトルコ石のようで、花形がキキョウに似ているからといわれます。しかし、この花はトルコ国とは関係なく、北米が原産で、キキョウのようですが別種のリンドウ科の一~二年草です。
ユーストマの種子は、非常に微細で(17000粒/mL)、種子に日光が当たらないと発芽しない性質(好光性)があります。発芽適温も20~25℃とやや高めで、この適温域から外れると、発芽や子葉の伸びが悪くなります。微細で好光性種子なので、播種用土は清潔で保水、排水性のよいタネまき培土やピートバンを用いて覆土はせず、タネが潅水で流されないように底面給水やミスト潅水にします。
生育の適温は、幼苗期は10~15℃、生長期は20℃前後です。幼苗期に高温(平均気温25℃、低夜間温度20℃)にあうと、節間の生長が止まってロゼット化してしまいます。
一般には秋まきしますが、育苗期は保温や加温が必要です。春まきの場合は、夏季に涼しい場所での管理や冷房室が必要になります。したがって一般家庭での播種・育苗は難度が高い植物といえます。しかし、最近はプラグ苗なども販売されていますので、これらを利用するとよいでしょう。