シクラメンの株全体が弱ってきて、株元にかびが生えています。対処法を教えてください。
シクラメンの株全体が弱ってきて、株元にかびが生えています。対処法を教えてください。
シクラメンの生育温度は、昼間20℃、夜間10℃くらいで、特に夜間温度が高いと花や葉が徒長します。これが、株の生育を弱らせることにつながります。このほか病気による場合として萎凋病や軟腐病、灰色かび病などがあります。
今回の場合は、シクラメンに多い病気の灰色かび病にかかったと考えられます。灰色かび病が発生すると、葉柄や花茎が水浸状に腐敗して倒伏し、ついには枯死に至ります。患部は灰白色のかびが病変部を覆うように発生します。この病気は気温が低めで多湿な時に発生しやすく、株全体の風通しが悪い時や花や葉に水がかかって乾かない状態になると発生を助長します。
そのため水やりは株の頭からかけないで、葉をめくって鉢の周囲からたっぷり与えます。底面給水型の鉢であれば、底の給水孔から水を与えます。さらに、花がらや傷んだ葉は早めに取りましょう。花茎を引っ張るだけでは途中で切れて傷口が残ってしまうので、ねじるようにしながら引っ張り、付け根から取り除きます。
植物体が健全であれば病菌は侵入しにくいのですが、傷があったり衰弱した組織には侵入し、発病しやすくなります。そのため風通しをよくするとともにかびの発生源も少なくしておきます。
そして日当たりのよい場所に置き、やや乾燥ぎみに管理して予防と早期発見を心掛けます。かびが発生して病気が進行するようなら、農薬登録のある薬剤を散布しましょう。
また、シクラメンを管理していると花茎や葉柄を倒れさせることがあります。これは水切れによる場合や、屋外に置いて低温にあわせたことが主な原因です。あるいは置き場所の温度が高めであったり、日当たりの悪い所に長く置くと徒長して倒れやすくなります。