トンネルやマルチをしていたのですが玉レタスが冬の寒さで枯れてしまいました。ほかに何か防寒対策はありますか。
トンネルやマルチをしていたのですが玉レタスが冬の寒さで枯れてしまいました。ほかに何か防寒対策はありますか。
玉レタスは冷涼な気候を好みますが低温にはあまり強くなく、特に結球すると耐寒性は弱くなります。
1月下旬~3月上旬に収穫する厳寒期どりのレタスは、9月下旬~10月上旬にタネをまき、10月下旬に定植する作型です。暖地か関東以西の一般地ではトンネルと不織布のベタがけを利用して保温します。それ以上の防寒対策となるとハウス栽培になります。寒さに向かう時期の栽培のため、低温肥大性のよい品種を選択し、外葉をしっかり作り、寒さに強い体作りが大切です。
トンネル被覆開始の目安は平均気温が10℃前後、暖地ではおおむね12月上旬ごろになります。被覆直後は霜よけ程度でトンネルの両裾を大きく開放し、根を十分に張らせます。また、1月ごろに球がこぶし大程度に肥大したら不織布でベタがけをします。1月上旬どりの場合は、結球初期~中期に過度の蒸し込みを避けます。2月中旬~3月上旬の厳寒期どりの作型は、暖地で温度が確保しやすい環境で行います。使用するトンネルは大きい方が日中の高温、夜間の低温にあいにくく、幅2m以上のビニール使用が理想的です。
これらの防寒対策とともにレタスは若苗の定植を心掛け、スムーズな活着と根張りを図り、適正な水管理で外葉・球形成を順調に進めることが栽培の基本です。