クレマチス・モンタナの剪定で気をつけるポイントを教えてください。
クレマチス・モンタナの剪定で気をつけるポイントを教えてください。
クレマチスの花の咲き方には①旧枝咲き、②新枝咲き、③新旧枝咲きと三つのタイプがあります。
花をたくさんつけるための剪定は、それぞれのタイプに応じ、各系統の特性を踏まえた方法で行う必要があります。モンタナ系は①の旧枝咲きになります。前年に伸びた枝から新芽を伸ばし花を咲かせるタイプで、春に1回咲くだけですが花はぎっしりと咲き誇ります。このモンタナ系の剪定は、花後に行う弱剪定を基本とします。
花が終わったら花茎を付け根から切ります。開花と同時に新しいつるが伸びてくるので、5~6節伸びたら先端から2~3節下を切り、その後伸びるつる(枝)は切らずにそのまま伸ばし、斜め上方に誘引します。この伸びた枝に花芽がつき、翌春に花茎を出してきます。冬から春先の剪定は必要ありませんが、枯れ枝や細くて弱い枝は取り除きます。この時、つるはフェンスなどからいったん外し、全体をバランスよく誘引し直します。
モンタナ系は冷涼な高山地帯に自生し、高温と多湿および乾燥しすぎには強くありませんので、風通しをよくするなど栽培環境にも気をつけましょう。また、元気に繁茂していた株が枯れ出すこともあります。一般に4~5年程度で枯れることが多く、10年以上の株はあまり見かけません。そのため、予備に苗を作っておくとよいでしょう。