毎年育てている赤いバラの花が咲いてきましたが、今年は発色がよくありません。何が原因でしょうか。
毎年育てている赤いバラの花が咲いてきましたが、今年は発色がよくありません。何が原因でしょうか。
バラの花の発色には日照と温度と肥料などが影響を与えます。例年はきれいに発色していたのに花色が悪くなってしまったという場合は、この一年ほどの間に栽培環境が変わっていないでしょうか。
バラは日照を非常に好む花で、日照量が花色に関係します。周辺の樹木が繁茂して、日当たりが悪くなったりしていないでしょうか。赤色系の花ほど影響を受けやすく、日当たりが悪いと品種本来の色が出にくく、一般的には花色が淡い感じになります。このような時は、周りの樹木の剪定などをして日照を確保しましょう。
次に温度(気温)の影響が挙げられます。昼夜間の温度差があって、低めの気温の方が花色は鮮やかになります。一方で、気温が高めでは発色がよくありません。春に咲く花と秋に咲く花を比べてみると、秋花は花色がより鮮やかになっているのが分かります。例年より気温の高い日が続いた年であれば、花色も冴えないことが多いようです。栽培場所は日当たりと風通しをよくし、適切な肥培管理を行って健全な株に育てることが、気温の影響を少なくさせると考えられます。
また、肥料が全体に過多ぎみになると花色が濁ったようになり、やや濃いめの色になりやすいです。特にリン酸分が多すぎると花色が濃くなり、黒みを帯びることもあるので肥料の成分にも注意しましょう。