きれいに色づいたハボタンを室内で楽しんでいたら、まだら模様になってしまいました。どうしてでしょうか。
きれいに色づいたハボタンを室内で楽しんでいたら、まだら模様になってしまいました。どうしてでしょうか。
ハボタンの発色は、気温と肥料の効き具合と日当たりが影響します。ハボタンの色は基本的には白系と赤系があり、白系は葉に葉緑素以外の色素をもたず、赤系は葉緑素以外にもアントシアン系色素が含まれています。
一定の低温にあってから出てくる葉は、葉緑素の緑色が抜けているため白い葉や赤紫の葉が出てきます。この時の発色(葉緑素の抜け)には、温度以外にも肥料分および体内の養分も大きく関係しています。肥料が効きすぎていると発色が悪く、緑がかった色が出やすくなり、日当たりが悪いと特に赤系の葉色が薄くなります。
しかし、いったんきれいに発色したハボタンでも、「色戻り」現象が出ることがあります。白系の品種では葉の緑に斑(葉脈沿いに筋)が入ったり、緑の多い葉になったり、赤系の品種では葉色がにごったり、あせたりすることがあります。この色戻りは急激に気温が高くなったり、暖かい環境で育てたりした場合や、肥料の遅効き、植え付け後に肥料を与えすぎた場合に出やすくなります。
もし室内で管理している場合は、暖気の少ない場所に置き、夜間だけでも屋外に出して低温に当てることが大切です。さらに10 月以降は肥料を与えずに管理します。
なお、一度色戻りした株は原因を取り除いても、もと通りのきれいな色にはなりにくいので気をつけましょう。花壇植えの予定がある場合は、前作で肥料が多く残っていないかどうかも注意してください。