タキイネット通販TOP > Q&A > 野菜に関するQ&A > 今年は気象条件がよく、栽培しているエンドウの生育が思った以上に進みすぎてしまいました。関東の一般地ですが大苗で越冬できるでしょうか。
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野菜に関するQ&A

今年は気象条件がよく、栽培しているエンドウの生育が思った以上に進みすぎてしまいました。関東の一般地ですが大苗で越冬できるでしょうか。

今年は気象条件がよく、栽培しているエンドウの生育が思った以上に進みすぎてしまいました。関東の一般地ですが大苗で越冬できるでしょうか。

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エンドウは一般に10 ~11月にタネをまきますが、栽培地ごとに品種とタネまき時期が決まっています。株の大きさによって耐寒性が異なり、本葉2~3枚ごろが最も耐寒性が強くなります。それ以上の大株になれば、寒害を受けやすくなります。気候変動などにより大苗になってしまった場合には、2月ごろに寒害を受け枯死する危険性があります。もしタネまき時期内でまき直しが可能なら、タネをまき直すのが無難です。そうでなければ、寒害を受けないように株を低温から守る必要があります。

 エンドウはマイナス7℃くらいの低温にも耐えますが、それは株が元気な場合です。まず根の働きを旺盛にし、そのうえで根の生育を促進します。過湿な土壌では根が弱るため、高畝にすると共に土寄せをします。発芽後にエンドウの子葉は地中に残り、地中の茎からも発根します。土寄せにより根数を増やし、根の伸長も図ります。

 畝にマルチを張り、さらにその上に敷きわらをして、地温の低下を防ぎます。エンドウの細根は地表面近くにもあり、根が寒害を受けると茎葉の生育も阻害されます。また地上部も寒風などが当たらないよう、不織布でベタがけをします。不織布は軽くて通気性と透水性があるので、日中もかけたままにします。

 さらにその上からプラスチックフィルムのトンネルをかけます。また、北風防止のため、畝の北側にササなども立てます。トンネル資材にはポリエチレンより保温性の高い、塩化ビニールを使います。トンネルは3月ごろまでかけ、気温が高い日中にはすき間をあけて換気を図り、土が乾かないように水やりに気をつけます。根を保護し、茎葉をあまり傷めなければ、なんとか収穫が期待できます。 月刊誌Q&A 野菜

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