シカクマメの根っこにイモのようなものができています。これは食べられると聞いたのですが、何でしょうか。
シカクマメの根っこにイモのようなものができています。これは食べられると聞いたのですが、何でしょうか。
シカクマメはマメ科で別名ウイングドビーンです。莢に翼状の突起があり、断面が四角いためシカクマメと呼ばれます。根は地中深く入り、肥大して塊根を形成します。塊根は生ラッカセイのような味がして、ユリ根のような食感があります。根以外に葉、花、莢も食べられます。収穫適期を過ぎると莢がかたくなって食味が落ちます。また株が弱って秋にとれる塊根の収穫量が減ってしまうので、収穫適期を逃さないように注意しましょう。株全体の葉が茶色く枯れ始めた10月下旬が、塊根の収穫適期です。開花後2~3週間目くらいの未熟な種子を莢ごとサヤインゲンのように食べたり、種子がある程度成熟してから食べたりします。
熱帯原産のマメであり、寒さには弱くて霜に当たれば枯れます。20℃以上あれば種子は10日くらいでよく発芽するので、露地では暖かくなってからタネをまきます。初期の生育は弱いものの、夏ごろから旺盛に成長してきます。開花までには2カ月以上かかるので、20℃以上の栽培期間が長く取れる暖地が適地です。若い莢は開花後2週間くらいで収穫できます。
暖地を除き、栽培はまだあまり普及していません。寒さに弱く長日条件の高温期に栽培されますが、夏季には花はつきません。なぜなら花がつくには短日条件が必要なためで、秋になってから開花してくることになり、収穫期が制限されます。そこで短日期になっても気温の高い暖地が栽培適地になります。