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花に関するQ&A

ツツジの葉が白っぽくなり、葉裏を見ると黒い斑点のようなものがついています。どのように防除したらよいでしょうか?

ツツジの葉が白っぽくなり、葉裏を見ると黒い斑点のようなものがついています。どのように防除したらよいでしょうか?

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害虫のツツジグンバイの被害です。ツツジグンバイは、葉に口針を突き刺して養分を吸いとり、その跡は白くなってしまいます。葉に小さな白い斑点が多く見られますが、被害が進行すると樹木全体が白っぽくなり、時には落葉することもあります。症状はハダニ類の被害にも似ていますが、葉の裏側に黒いヤニ状の汚れが点々と見られるのがハダニとは異なる特徴です。

 ヤニ状の黒いものは、ツツジグンバイの排泄物で、害虫の本体は3㎜くらいと小さくへん平です。その形が、相撲の行司が持つ軍配に似ているところから、一般的にはグンバイムシと呼ばれ、ツツジに最もよく寄生する害虫です。

 冬は成虫として草むらで越冬し、4月ごろから姿を見せて活動を始め、年に4~5回発生を繰り返し、秋遅くまで加害します。春暖の時季になったらツツジの葉色の変化に注意しましょう。発生に気づいたら、吸汁性の害虫に効果のあるオルトラン水和剤1000倍液やスミソン乳剤1000倍液などを、葉裏に十分かかるように丁寧に散布して防除します。さらに10~15日後にもう一度散布すると、ほぼ完全に駆除できます。グンバイムシの発生はその後も繰り返されますので、未然に防ぐ心構えが大切です。初めの発生から9月にかけては定期的に毎月1回、10月から3月までは2~3カ月に1回くらいの割合で、前記と同じ要領で薬剤を散布するとよいでしょう。

 また鉢植えでは、土にオルトラン粒剤を施すことで、40~50日間はグンバイムシの寄生を防止できます。オルトラン粒剤は浸透移行性の薬剤で、薬の成分が根から吸収されて植物全体に移行し、葉や茎自体が殺虫効果を持つようになるので、グンバイムシのような植物汁液のみを吸う害虫には有効です。用法も、鉢の表土に振りまくだけでよいので手軽です。地植えでは効果が低いので、水和剤や乳剤の希釈液と併用するとよいでしょう。 月刊誌Q&A 花

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