レースラベンダーの下葉が茶色く枯れかけています。どうしたらよいでしょうか?
レースラベンダーの下葉が茶色く枯れかけています。どうしたらよいでしょうか?
レースラベンダーは、その名称から想像できるように、繊細な羽状の切れ葉が特徴で、花と共に優美な葉も楽しめる種類です。
しかし、下葉が枯れやすいのもこの種類の性質で、降雨や潅水の際の泥跳ねによる汚れを放置しても傷みます。敷きわらなど地面を覆うマルチングや、鉢やコンテナ栽培では、バーク(樹の皮)を表面に敷きつめるなど、乾きを防ぐと同時に、土の跳ねを抑えるようにします。また、老化して黄変する下葉は早めに取り除き、株元はいつも風通しよく清潔に保つことが大切です。
なお、園芸店などでレースラベンダーと呼ばれているものは単一種ではなく、次の各種になります。カナリア諸島原産のL・ピンナタ、L・カナリエンシス、地中海沿岸の中西部に分布するL・ムルチフィダ、およびこれらの交配雑種など、レースラベンダーは羽状切れ葉ラベンダーの総称であります。正確な種名を知りたい時は、販売品に「L.pinnata 」など種名を明記したラベルのついたものを購入されることをおすすめします。
レースラベンダーは総じて寒さに弱く、冬季、戸外での栽培は不向きです。特にL・ピンナタはラベンダーの中で最も寒さに弱く、氷点下になると枯死する恐れがあり、鉢植えにして冬季は室内に取り込んで育てるようにします。