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サルスベリの葉にスス状の黒っぽいものがついているのですが、これは何が原因ですか?

サルスベリの葉にスス状の黒っぽいものがついているのですが、これは何が原因ですか?

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ご質問の黒い汚れはすす病です。病原菌は、葉の表面に煤煙をかぶったように付着している黒いスス状のかび(菌糸体)で、アブラムシ類やカイガラムシ類など、吸汁害虫が寄生することによって、それらの排泄物が栄養源となり繁殖するのが特徴です。葉の内部まで病原菌が侵入することはありませんが、葉面は太陽光が遮られて光合成作用が低下するとともに、著しく美観が損なわれることになります。

 サルスベリは、幹、葉、花ともに美しい花木ですが、この樹木を好んで寄生する害虫としてサルスベリフクロカイガラムシ、サルスベリヒゲマダラアブラムシなどがあり、両種とも吸汁性で、絶えず樹液を吸い続ける一方、未消化のまま排泄し続けるといわれています。排泄液は甘く、垂れ落ちてはたまり、濃縮されてべたつくようになり、やがてすす病が発生することになります。

 対策としては、害虫の駆除なしでは防ぐことができませんが、まず害虫の発生を最小限に抑えるため、樹を放任せず、適正な剪定を行い、通風と採光を図ることが大切です。

 サルスベリフクロカイガラムシは年に2回発生します。6月上旬と8月下旬の幼虫発生期を狙って、オルトラン水和剤1000倍液を散布します。また、冬季の落葉中にマシン油乳剤を散布しておくと、より有効です。

 サルスベリヒゲマダラアブラムシは、4~10月の間、連続的に発生し、葉裏に群生します。オルトラン水和剤、アブラムシ防除用の薬剤いずれも有効ですが、防除後1カ月もすればまた増殖していることもあるので、発生期間はときどき葉裏を観察し、発生初期に散布するのが効果的です。 月刊誌Q&A 花

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