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花に関するQ&A

今年の夏はグラジオラスを楽しんで、すっかり気に入ってしまいました。来年も育てたいのですが、球根をどのように保存すればよいでしょうか?

今年の夏はグラジオラスを楽しんで、すっかり気に入ってしまいました。来年も育てたいのですが、球根をどのように保存すればよいでしょうか?

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夏咲きグラジオラスは、春に植え付けて高温期に生長し、秋には次の世代の球根ができあがります。非耐寒性の球根なので、翌春の植え付け期まで屋内で保存する方法をとります。良球を確保して来年も育てたいものです。その場合、最も大切なことは、掘り上げ後の保存より、その前の生育期にあり、特に花後の栽培管理に気配りが必要です。

 グラジオラスの球根は、茎が短縮して球状に肥大しています。それは養分の貯蔵器官になった地下茎の一種で、「球茎」と呼ばれる部類に属します。

 夏場の生長期、茎葉の伸びが一区切りつくと、茎の基部が膨らみ始めて新球に育ちます。しかし、それが完成して充実した球根に仕上がるには、花後、約60日を要します。

 花は終わり次第、花首の所で摘除し、追肥を施すとともに、株元に土寄せをします。追肥は三要素を含む化成肥料で、なるべくカリ分の多いものを与えます。また、夏の乾燥期にはハダニの発生にも注意し、見つけたら、殺ダニ剤で駆除することも大切です。つまり、球茎が充実するのに妨げとなる、葉の早期黄変や枯れ上がりを防ぐことが良球を収穫するポイントになります。その一方、多肥と水の与えすぎも禁物で、特にチッソ成分の過多は、保存中の腐敗を招くので避けるべきです。生育期は陽光の下で十分に光合成が行われ、秋冷とともに自然に葉が黄化するのが最良で、葉の3分の1くらい黄化した時が掘り上げの適期です。

 成熟した球根には木子が着生しています。木子は春に植えると、秋には成球に育ちますが、大粒のものは早春に植えると、その年に花を見ることもできるので、球根と一緒に保存します。

 掘り上げた新球はただちに天日干しをし、外皮が乾いたところで、古球や古根を除き、乾いた茎は切り離します。カラッとした薄皮を持つ球根に調製した後、網袋か浅い容器に入れ、凍結の心配のない屋内で乾いた状態で保存します。木子は乾燥しすぎると発芽不良となりますので注意します。 月刊誌Q&A 花

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