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花に関するQ&A

キクの茎がずいぶんと伸びているのですが、いつまでたっても花がつきません。どうしてでしょうか?

キクの茎がずいぶんと伸びているのですが、いつまでたっても花がつきません。どうしてでしょうか?

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秋ギクの開花の特性は短日性で、大ギクなど日本の伝統的な観賞ギクの大部分は、8月下旬~9月上旬の日長に感応して花芽分化をして、10月下旬~11月初旬に開花します。これら秋咲きの品種は、8月下旬以降、夜間に照明を浴び続けると、花芽ができないことがあります。

 日長とは一日のうちで明るい時間の長さのことで、明期めいきとも呼びます。一方、暗い時間の長さを暗期と呼びます。花芽分化に関わる明るさは、昼間のような強い光でなくてもよく、街灯の直下くらいの明るさで明期を感じるとされます。

 秋ギクなどの短日植物は、ある一定の連続した暗期の時間が重要で、今回のご質問のような状態は、暗期が妨げられたこと、つまり人工的な照明が原因でしょう。

 近ごろは、夜間でも明るい場所が各所にあります。キク作りには、暦どおりの自然な日長の中で育てることが大切です。

 明るい照明の影響を受けやすい場所での栽培では、8月下旬の花芽分化期の前から、照明のある場所から移動させる必要があります。また、株全体を遮光幕(暗幕)などで覆い、夕方から翌朝までの間、遮光すると開花しますが、この作業は発蕾が確認できるまで毎日続ける必要があります。遮光つまり暗期の連続を途中で中断すると効果が失われることになりますので、注意が必要です。 月刊誌Q&A 花

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