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花に関するQ&A

数年間、鉢植えで育てたクレマチス・モンタナを露地に植え替えたのですが、その後たっぷりと水をやっても、株に元気がなく、ぐったりしています。どうしたら元気な状態に回復できますか?

数年間、鉢植えで育てたクレマチス・モンタナを露地に植え替えたのですが、その後たっぷりと水をやっても、株に元気がなく、ぐったりしています。どうしたら元気な状態に回復できますか?

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クレマチス・モンタナは、落葉つる性で生育旺盛な植物です。生長した株では、つるは1年に3~4mくらい伸びる強健さを持っています。

 植え替えをする場合、ポットで養生した1~2年生苗ならいつ移植しても活着しますが、年数を経た成株になると難しくなり、移植の際に根が切れたり傷がついたりすると、回復が遅れてしまいます。特に葉が茂る生育期での移植は不適当で、とりわけ高温が続く時期に行うのは最悪です。葉から蒸散する水分を根が十分に供給することができないと、ご質問にある「元気がなく、ぐったり」という状態になってしまいます。こうなったら、水をたっぷり与えるだけで生気を取り戻せるものではありません。

 この局面で何より大切なことは、長く伸びた茎を切り縮めて、蒸散を抑制することです。しかし、生育期における移植では、葉の活動による光合成を低下させすぎてはなりません。切り縮める程度は、移植前の半数くらいの葉を残し、最小限の活動を維持することが重要です。要するに、生育のバランスをとりながら根の回復を待つのが上策です。

 そこで、安全な移植の方法について考えると、最も重要なのは植え替えの時期です。そしてその時期は休眠期で、落葉した休眠状態の株は、蒸散で失う水分がごくわずかで安定しています。中でも休眠の末期で芽が活動する前(2月中旬~3月初旬)に行うのが最適です。

 地植えした株を後年、再び植え替えすることはできません。植え場所は慎重に選定し、前もって完熟堆肥や腐葉土を入れ、よく耕すとともに、水はけを考慮して一段高く盛り土して植え床とします。

 植え付けに際しては、つるになっている茎をていねいにほどき、鉢から抜き出す時は根を傷めないよう注意し、根鉢は崩さずに植え付けます。植え付け直後は根と土壌が密着するよう、たっぷりと水をやりますが、その後は自然にまかせるのがよく、過度の水やりは活着させるのにかえって逆効果です。植え付け場所には、根元を中心にワラや落ち葉などでマルチングすると効果がありますので、ぜひ行ってください。 月刊誌Q&A 花

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