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秋口になったころ、シャコバサボテンの葉の先がだんだん赤くなってきました。どうしてでしょうか?

秋口になったころ、シャコバサボテンの葉の先がだんだん赤くなってきました。どうしてでしょうか?

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葉先が赤味を帯びてくるのは、根に傷みを生じたことの表れで、秋口になってだんだん赤くなってきたのは、夏の間に水やりが多すぎたことが原因です。

 シャコバサボテンの生育適温は18~22℃とされ、日本の気候下では春から夏にかけて、鉢土の表面が乾けば水をやり、適量の肥料を施すことで順調に生長します。ところが、連日30℃を越す盛夏期は、高温のため生育が停滞します。この時、鉢土が湿りすぎであれば根は傷みやすく、この過湿の状態が長く続くと、一般的にいう根腐れとなります。葉が赤く変色し、艶をなくしてしおれた葉が株全体に及ぶようになると重症で、回復は極めて困難です。

 しかし、葉先が赤味を帯び始めた軽い根腐れであれば、水やりを控えることで回復することが可能です。早期発見をするとともに水の与え方を変えることが必要です。

 根を傷めることなく上手に夏越しをするには、夏季の適切な水管理が大切で、控えめな水やりが第一です。控えめとは少量を与えるのではなく、水を与える時は、たっぷりと鉢土全体を潤し、鉢底から水が抜け出るまで与えます。その後はしばらく水やりを行わず、鉢土が乾きぎみの状態を5日間くらい続けます。次の水やりも同様で、たっぷり与えて、その後間隔をおく方法が適します。

 シャコバサボテンは、9月下旬ごろに花芽分化して、晩秋から初冬にかけて開花するので、夏越し後は花芽分化に備え、株をしっかり成熟させる大切な時期にあたります。

 花芽は充実した葉の先端にできるので、この時期、新葉を発生させてはいけません。発育途中の若い葉も花芽はつかないので、未熟な新葉があれば摘み取り、先端の葉と揃えます。また、生育を止めて花芽分化を促すため、水やりは夏より一層控え、水やりの間隔を10日くらいあけます。

 10月上旬には花芽ができあがり、これより後は乾きすぎると花芽の発育に支障をきたします。せっかくついた蕾を落とさぬよう、蕾が見えてきたら、水やりは鉢土の表面が乾いたら与える通常の方法に戻します。 月刊誌Q&A 花

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