ダリアの葉が半枯れになったような状態で株が汚らしくなっています。日当たりがよすぎるとこうなるのでしょうか?
ダリアの葉が半枯れになったような状態で株が汚らしくなっています。日当たりがよすぎるとこうなるのでしょうか?
ダリアの栽培にはどの草花よりも、日当たりのよい場所が必要といわれています。日当たりがよすぎるのは決してマイナスではありません。
その一方で耐暑性が乏しく、一般暖地では盛夏期に入ると生育は停滞し、初夏のころ生気に満ちていた葉や花は見る影もなく衰えます。しかし、気温の低い高冷地では強烈な真夏の日差しの下でよく育ち、花色も冴え葉もつややかに繁茂します。
以上のように、ダリアは気温が高くなければ強い日差しの下で順調に生育して開花する草花です。
なお、梅雨が明け、暑さと乾燥が続く時期になるとハダニが発生しやすくなります。多発すると葉の表面に無数の白い斑点がかすり状に入り、半ば枯れたように汚らしく見えます。ご質問をいただいた状態は、まさしくハダニと暑さによるものと思われます。
無事に夏越しさせるためには、極力株の消耗を防ぐことと、ハダニを発生させないことが大切です。
夏場の花壇は地面からの蒸発が激しいため、梅雨明けとともに除草や中耕を注意深く行い、ピートモスや腐葉土、堆肥などで厚くマルチングします。なお、花は咲かせないよう若い蕾のうちに摘み取ります。
ハダニは乾燥が続くと発生し始めるので、梅雨明け以降は時々葉裏を調べて、少数でも目につけば直ちに殺ダニ剤を散布します。また、ハダニは水を嫌うので、乾燥が続く時はスプレー状の水を葉裏を洗うようにかけると大量発生の防止になります。早期発見・早期防除で、株を健康な状態に保ちましょう。