昨年はスイートピーがきれいに咲いてくれたのに、同じ場所で育てた今年は生育状態がよくありません。どうしてでしょうか?
昨年はスイートピーがきれいに咲いてくれたのに、同じ場所で育てた今年は生育状態がよくありません。どうしてでしょうか?
ガーデニングブーム以来、庭は家族だけの楽しみの場ではなく、道行く人たちにも観賞の場を提供するようになり、町並みの美化にも寄与しています。また、ラティスやトレリスなどがとり入れられ、これらにつる性植物を絡ませたり、ハンギングバスケットをつるしたりと、より立体的になって、私たちを楽しませてくれます。ただ、つる性草花は開花期が夏から秋のものがほとんどで、一般的な春先のつる性草花はスイートピーぐらいしかありません。そのため、ラティスやトレリスなどの移動が困難な場合、前年に続いてスイートピーを植え付けたくなるものです。
ご質問では2年目も同じ場所に植えられたということですが、明らかに連作障害のため生育不良となったものです。連作障害は「忌地現象」とも言われ、同じ植物や近縁のものを同じ土で栽培すると、生育が悪くなったり、育たなかったりすることです。ほとんどの植物に多かれ少なかれ起きますが、スイートピーやアスターは特に障害が現れやすく、一度植えると数年以上同じ場所に植えることができません。スイートピーはマメ科なので、同じマメ科のルピナスなどを植えた場所も避けてください。植え場所を変える以外の方法としては、プランターやコンテナに毎年新しい土で植え付ける方法が簡単かと思います。露地植え状態にするなら、土を掘りとり、容器ごと埋め込むとよいでしょう。
連作障害については同誌に『連作障害に負けない野菜作り』を北先生が連載されています。草花についても同じことなので参考にしてください。