ナメクジは特に乾燥に弱く、昼間は鉢底などの湿っぽい場所に隠れています。暗くなってから活動を始めて半径数ｍの範囲内で活動し、朝になるともとの場所に戻っていきます。

　ナメクジにはいくつか種類がありますが、大量発生して野菜や花卉への被害が大きいのは、ノハラナメクジです。春と秋の年２回、湿気の多い土中や落ち葉の下、鉢下などに産卵し、春には３００粒もの卵を産みます。次世代は初冬までに成体となり、成体で越冬します。

　対策としては、昼間隠れている場所を見つけて捕殺しますが、発生が多い場合にはメタアルデヒド剤やリン酸第二鉄剤などの駆除剤を作物の株元にまいて駆除します。薬剤によって適用登録が異なりますので注意してください。ナメクジの駆除剤は夕方にまいたほうが効果的です。まいてから４～5日で効果がなくなるので発生の多い時は４～5日おきにまきます。

　なお周辺の雑草地からの侵入もあり、除草に努めるとともに、近くに作物残渣や鉢物、資材などを置かずに整理するようにしましょう。