タキイネット通販TOP > Q&A > 野菜に関するQ&A > 今年は天候がよく、タマネギ苗の生育が進みすぎてしまいました。これから植え付けますが抽苔が心配です。大丈夫でしょうか。
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野菜に関するQ&A

今年は天候がよく、タマネギ苗の生育が進みすぎてしまいました。これから植え付けますが抽苔が心配です。大丈夫でしょうか。

今年は天候がよく、タマネギ苗の生育が進みすぎてしまいました。これから植え付けますが抽苔が心配です。大丈夫でしょうか。

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ご質問の通り、生育の進みすぎた大苗や老化苗は、春に生長を始めるころに花茎が伸びる抽苔(トウ立ち)や、分球を起こしやすいです。一定の大きさ以上になった苗が低温に一定期間以上あうと花芽が分化して春先の温度の上昇と共に抽苔します。また年内に生育が進みすぎると生長点が分岐して、2~3個に分球してしまいます。最近は秋になっても気温が高いことが多く、年内に生育が進みがちなので、注意する必要があります。

 対策としては、葉を切る、あるいは根を切る作業が挙げられます。年内の生育を抑えるため、徒長して倒伏しそうな場合は、早朝に地際から20㎝くらいの所で葉を切り揃えます。この時、葉を切りすぎないように気をつけます。葉切りの作業は光合成を行う重要な葉を切り取ることから、株にとってはダメージとなり、根の生長に悪影響を与える場合があるからです。タマネギは冬に光合成をして作った養分を根に蓄え、春に玉を肥大させるもととします。

 葉の切り口から病原菌が侵入しやすくなるので、切り口ができるだけ早く乾燥するよう、晴天の日を選んで行います。その後、必ず薬剤登録のある銅剤を散布するようにしましょう。

 根を切る場合は、3~5㎝を残して切ります。根を切った苗を植え付ける場合、根付くのは少し遅れますが、根を切ることで新しい根の発生を促す効果があります。そのため根付いた後の根量が多くなり、生育がよくなります。

 なお冬季に肥料が切れると抽苔を促進させる恐れがあり、チッソを中心とした追肥を行うと共に、乾燥を防ぐことが大切です。 月刊誌Q&A 野菜

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