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野菜に関するQ&A

ハクサイが根元やお尻、地際の所から腐ってきました。何が原因でしょうか。

ハクサイが根元やお尻、地際の所から腐ってきました。何が原因でしょうか。

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ハクサイが結球した根元から収穫期ごろに腐ってくる症状は、土壌病害の一つで尻腐れ病です。最初は球の地際部で葉の付け根部分に1 ・5~4㎝くらいの楕円形あるいは不正形の淡黄色の病斑が出ます。その後褐色に変わり、腐ってへこんできます。ひどい場合には、内葉まで腐りますが、よく似た症状の軟腐病のような悪臭はありません。

 尻腐れ病は糸状菌(かび)による土壌伝染病です。病原菌は多くの種類の野菜や雑草に寄生し、増殖します。さらに土壌中に残った前作の野菜残渣や雑草に生き残り、そこでも増殖します。発生しやすい条件は、排水性がよく乾燥しやすい土壌や酸性土壌、連作土壌、未熟堆肥の使用、中耕や土寄せによる傷口からの感染が挙げられます。収穫後の罹病葉は畑に残さないで焼却処分し、畑の雑草も完全に抜き取ります。発病地には石灰を施用しておきます。

 発病させないためには、連作を避け、必ず輪作をしましょう。土壌が酸性の場合には、苦土石灰を施用して土壌酸度をpH6 ・5~7 ・0に調節します。さらに完熟した堆肥を土壌に混ぜ、よく耕うんして根の発達を促進し、旺盛な生育をさせて抵抗力をつけさせます。過湿土壌でも被害が多いので、乾燥・過湿を避けるよう水やりに注意します。 月刊誌Q&A 野菜

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