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野菜に関するQ&A

レタスがなかなか結球してくれません。どういった原因が考えられますか?

レタスがなかなか結球してくれません。どういった原因が考えられますか?

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冷涼な気候を好むレタスは、15~25℃の気温が生育に適しています。また葉の分化には10℃以上が必要であり、葉数分化の最大値は20~22℃前後といわれています。

 夏どり栽培では、気温が高いことや肥料が効きすぎて過剰な生育になりやすいことが原因で、時として不結球を招くことがあります。

 冬どり栽培における結球しない原因として、第一に以下のことが考えられます。まず、播種するのが遅れたり、育苗して定植する栽培では定植するのが遅かったり、あるいは定植後の活着が悪いことにより初期生育不良になり、低温期に入る前に結球に必要な株張りまで十分育たなかった場合、さらに過湿による根傷みや極端な乾燥によって年内の生育が遅延した場合です。

 低温期の生育を進めるための保温が不足した場合も、外葉形成、玉肥大が抑制されて不結球になることがあります。また、レタスは低温期になると急激に生育が抑えられるので、冬どり栽培には生育旺盛で葉伸びがよく、強勢に育つ品種が適しています。したがって冬どりに適する品種を選択することも、不結球を招かないためには極めて重要です。

 レタスの不結球を防ぐ対策としては、まず作型にあった品種を選択するとともに、肥効や土壌水分の急激な変化を防いでスムーズな生育を進めることが大切です。そのためには生育期間が高温の時には地温抑制効果のあるシルバーマルチの使用や、作期の長い冬どり栽培には地温上昇効果と雑草防止の観点から黒マルチの利用が有効です。

 レタスは10℃以下になると葉数分化が著しく停滞することから、冬どり栽培では平均気温が10℃になるころを目安にビニールトンネル被覆を行い、夜間の急激な温度低下を防ぐことが必要です。 月刊誌Q&A 野菜

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