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アケビ、ムベを育てよう

庭先で育てるおいしい果樹

アケビ、ムベを育てよう

日本でも古くから自生するアケビ、ムベは、初心者でも育てやすい果樹の一つです。つるを伸ばして生育するため棚仕立てにし、植え付けから2〜3年目までは樹冠の育成に努めます。

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アケビの分類

アケビはアケビ科アケビ属のつる性木本植物で、日本、中国、朝鮮半島などの東アジアが原産地です。アケビは、小葉の数や形態から2種類に分類されています。アケビ(Akebia quinata Decne.)は小葉が5枚からなる系統で、本州、四国、九州など温暖地に多く分布しており、冷涼な東北地方では低標高地域に自生しています。一方、ミツバアケビ(Akebia trifoliata Koitz.)は小葉が3枚からなる系統で、北海道〜本州、四国、九州にかけて分布しています。寒冷地に多く、アケビと比較すると、高標高地帯にも自生します。

これらのほかに、アケビとミツバアケビの雑種で小葉数が3〜5枚になるゴヨウアケビ(Akebia lobata Decne.var.pentaphylla Makino)があり、変種としてエゾノミツバアケビ、イッサイシロアケビなどもあります。

アケビの用途

アケビは、次のように新芽、果実などを有効に利用できる果樹です。

新芽(木の芽、もえ)新梢の先端を春の山菜として利用します。お浸し、和えもの、味噌汁の具などに使われ、冷凍保存も可能です。お茶の原料としても使われているようです。

幼果(未熟果)摘果時の幼果をシロップで煮るほか、酢漬けや塩蔵ができ、冷凍して保存食とします。

果皮これが最も使われる頻度が高く、苦みをともなった食味をもつため酒の肴などに利用されます。また、焼き物やてんぷら、油炒め、漬け物としてもおいしい。乾燥、塩蔵、冷凍などによって保存できます。食物繊維、カルシウム、鉄分、水溶性ビタミン類(ビタミンB1、B2、Cなど)が多く含まれるので、特に寒い地域では冬場の栄養分補給に適した食物です。

果肉生食するのが一般的ですが、果実酒にも利用できます。果肉にも果皮と同様の機能性成分が含まれています。

つる(はいづる)つる細工ができ、オリジナルのバスケットがつくれます。

木部、根古くから「木通」といわれ、利尿剤として用いられるほか、消炎剤の効果もあるといわれています。

観賞用盆栽や生け花の材料にも使われています。庭木としてもさまざまな仕立てができ、まさに捨てる所のない果樹といえます。

枝葉の特性

アケビはつる性の落葉植物で、寒冷地では完全に落葉しますが、温暖地ではつるの先端部の小さな葉がそのまま残って越冬することがあります。

山に自生している場合には、株元から多数の枝が出て互いに絡みあい、つるがほかの樹木に左巻きに巻きついて、伸長します。

葉は掌状複葉で、長い葉柄の先端部から短い3〜5本の柄が出て、その先に小葉がついています。

結果習性

前年に伸長した枝のわき芽に花芽が着生します。混合花芽なので葉芽も含まれており、葉芽からの新梢の伸長とほぼ同時に花器が総状花序をなして垂れ下がり、次々と開花していきます。一つの木の中に雌花と雄花をもつ雌雄異花で、通常一つの花穂の中に雄花と雌花が混在します。雄花よりも雌花の方が大きな花が咲きます。雌花にある短い雌しべの先端が柱頭で、強い粘性をもっており、一つの雌花に7〜8本程度の雌しべがつき、これが肥大して果実となります。着果がうまくいけば一つの雌花に5〜6果つきます。

一般に3月下旬〜4月上旬に発芽し、展葉、新梢伸長と同時に開花、結実します。雄花の開花は雌花より早く、開花期間は2〜3週間です。自家不和合性のため、結実を安定させるには他家受粉が必要です。ミツバアケビとアケビの混植がおすすめです。

果実は8〜10月に成熟します。果実収穫の2〜3週間前から急激に発育肥大し、成熟すると裂開線に沿って自然に裂果します。裂果のしやすさは品種、系統によって異なります。

適地の気候と土壌

ほかの果樹と同様に、発芽期から開花期にかけて晩霜による凍害を受けると、結実不良になり、また新梢は褐変枯死します。また、開花期間中の低温や降雨によって訪花昆虫の活動が少なくなると、結実率が悪くなることもあります。生育期間中の気温、降水量、日照時間などは果実の品質に大きく影響します。特に収穫時期は高温になると果実の着色が不良になり、雨が多いと裂果が進むことがあるので、注意が必要です。

土壌には幅広い適応性を備えていますが、保水性があり、水はけが良好で有機物に富んでいる方が望ましいです。

品種

栽培に利用されている品種系統の多くは、果実が大きく着色に優れるミツバアケビで、アケビは授粉樹として利用される程度です。

紫幸(しこう)山形県に自生していた系統から選抜されたミツバアケビで、熟期は福島県で9月下旬〜10月上旬、果実は長楕円形で、果重は約250gの大玉。果皮は厚く濃紫色になり、料理に適しています。

細紫(ほそむらさき)山形県に自生していた系統から選抜された品種。熟期は山形県で9月下旬〜10月中旬。果形は楕円形で濃紫紅色になり、樹勢は中くらいです。

アケビのおすすめ品種

紫水晶®紫水晶®寒冷地に多く分布する三ツ葉系のアケビ。果皮は濃い紫色で目を引く。実つきのよい豊産種。授粉樹に五ツ葉系があう。

バナナあけびバナナあけび温暖地に多く分布する五ツ葉系のアケビで、黄色い実が珍しい。バナナのような実のつき方がユニーク。授粉樹に三ツ葉系があう。

ムベの特性

ムベ(Stauntonia hexaphylla)はアケビと同じアケビ科の植物で、アケビによく似ており、別名トキワアケビ、地方によってはアケビとも呼ばれています。両者の大きな違いは、アケビが落葉性で果実は熟すと裂開するのに対して、ムベは常緑性で果実が裂開しない点です。

原産は日本、中国、朝鮮半島。日本では関東以西の暖地に分布します。昔から庭園樹木や盆栽などがほとんどで、果実も、果樹園での栽培は見られませんが、自家食用程度には利用されてきました。新芽もアケビ同様いろいろな料理に利用できます。

品種として区別はされていませんが、果実の大小、果形などいろいろな系統があります。アケビと同様につるを巻きつけながら生育し、株元から新梢が伸びて枝分かれします。結果習性もアケビと同様です。雌花の着生は少ないものの、逆に自家結実性はアケビと比べていくらか強いようです。

実践編!
アケビ、ムベを棚仕立てにし毎年たわわに実らせよう!

植え付け

アケビとムベの栽培法は同じです。基部優勢性が強く、植え付け2〜3年で結実が始まります。平棚による棚仕立てにし、結実の安定化のために早生から晩生までの数系統を混植します。植え付けの適期は、落葉後の秋植えが春植えよりも活着率が高く、生育が順調です。植え付けの際は直径約80p、深さ50〜70pの植え穴を掘り、堆肥、土壌改良資材、元肥を投入して土壌と混和した後、40〜50p程度、土を埋め戻します。その上に根をよく広げ、地表面より高めに位置をとって植え付けます。十分に水やりをし、よく充実した部分まで切り戻します。

幼木期は将来の骨格枝や側枝を形成させることが大切です。整枝・剪定のほか、病害虫防除や土壌管理に注意して木を健全に養成しましょう。

植え付け1年目の管理

植え付け1年目は、棚面まで主幹を支柱に沿ってまっすぐに伸ばすとともに、棚上で主枝候補枝を形成することを目標とします。主枝数は2〜4本とし、第1主枝は最も発育が良好な新梢を使い、支柱に沿って直立させ、棚上まで育てます。第2主枝以降は棚下30〜40pから発生したやや弱めの新梢を使い、棚に誘引します。基部優勢が強いので、第2主枝以降に強めの新梢を使うと第1主枝の生育が悪くなるので注意が必要です。また、匍匐枝を放置すると養成中の主枝候補枝の生育が悪くなるので、株元の芽はかきとります。棚下から発生する新梢は2〜3芽を残して摘芯します。これは年数回行う作業です。

落葉後の冬季剪定では、生育量に応じて切り戻します。

植え付け1年目の管理

植え付け2年目の管理

棚面で主枝を形成しながら、樹冠を拡大することを目標とします。

1年目に形成した第1主枝を発芽前に棚に誘引します。新梢伸長期に主枝の延長枝以外は6〜7芽で摘芯して、主枝の伸長を妨げないようにします。また、棚下から発生する新梢についても1年目と同様の管理をします。さらに、1年目で形成できなかった主枝候補枝を養成しますが、新梢は鋼線などに触れると巻きつくので、必ず外します。

落葉後の冬季剪定では、1年目と同様に生育量に応じて切り戻します。

植え付け2年目の管理

植え付け3年目の管理

さらに主枝の伸長を図り、樹冠を拡大させるとともに、各主枝に亜主枝や側枝を形成することを目標とします。

主枝から発生させる亜主枝候補枝や側枝候補枝を配枝する場合には、50p程度の十分な間隔が必要です。また、これらの枝が強めになると基部優勢となり、主枝延長枝の伸長が抑制されるので、やや弱めの6〜7芽で摘芯します。

骨格枝や側枝の構成に必要ない新梢は、強めに3〜4芽で摘芯しますが、樹勢が強い場合には摘芯によって副梢が発生するので、随時摘芯処理を続けます。新梢は、木化する前に巻きつきを外し、棚面に誘引します。落葉後の冬季剪定では切り戻しを中心にし、主枝から発生している亜主枝候補枝や側枝候補枝は十分な間隔をあけるための間引き剪定をします。

植え付け3年目の管理

人工授粉と摘果

アケビ、ムベは自家不和合の性質をもっているので、実りをよくするためには他家受粉が必要です。人工授粉をすれば結実が安定します。

逆に着果過多の場合には果実の品質が損なわれ、樹勢の低下や隔年結果が引き起こされるので、適正な着果量となるよう摘果をします。

摘果は2〜3回に分けて行います。1回目の適期は生理落果終了後の6月上旬で、1果穂当たり2〜4果に調整します。2回目の適期は6月下旬〜7月上旬で、1果そうにつき1果とします。

その後、最終の見直し摘果をして、完了です。

施肥

元肥は落葉後の11月に有機質肥料を施します。また、実肥は7月下旬にリン硝安カリを、お礼肥は9月下旬に速効性チッソなどを施します。ただし、6〜7月に施用すると枝の二次伸長や果実の着色不良を招くことがあるので、注意が必要です。

病害虫防除

アケビに発生する主要な病気にはうどんこ病、そうか病などがあり、害虫ではアブラムシ類、ベニキジラミ、コウモリガ、アケビコノハなどがあります。これらには農薬使用規制による適用薬剤がないので、農薬散布に頼らずにワックス袋などの有袋栽培を行います。

うどんこ病アケビに発生しやすい病気の一つで、果実や葉などに不規則な白色病斑を形成。被害果の果面にサビが発生し、着色が悪くなります。多肥を控え、強剪定による枝梢の過繁茂を防いで対策します。

そうか病果実や葉などに円形〜扁円形の黒色斑点病斑を生じます。早期落葉などを引き起こすとともに、果実に発生した場合には、見た目が大変悪くなります。

アブラムシ類発芽期から発生し、伸長中の新梢に寄生します。春から夏にかけて発生が多くなります。

カイガラムシ類発生量が多い場合には寄生された枝が枯死します。

ベニキジラミ伸長中の新梢に紅色の成虫が寄生します。被害を受けた新梢や葉は、萎縮して伸長できなくなります。幼木期に発生すると被害が甚大になるので注意。成虫は4月から出現し、6月中旬〜7月に多く発生します。

カメムシ類果実に飛来して吸汁し、肥大を抑制して奇形果を発生させます。防虫ネットで被覆して防除します。

コウモリガ地際部の周囲を食害されることが多く、地上部でも被害が認められます。根幹部周辺の除草を徹底するとともに、見つけ次第捕殺します。

アケビコノハ葉を食害します。幼虫を見つけたら、すぐに捕殺します。

収穫

収穫時期は品種によって異なり、8月下旬〜10月中旬まで続きます。アケビは裂開線がはっきりとしてきたころが収穫の目安。触ると弾力性があり、やわらかくなった果実から収穫を始めます。

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大森 直樹

大森おおもり 直樹なおき
1958年生まれ。岡山大学自然科学研究科修士課程修了。岡山県赤磐市にて果樹種苗会社を営むかたわら、家庭園芸としての果樹栽培の研究を行っている。