|1|
アケビはアケビ科アケビ属のつる性木本植物で、日本、中国、朝鮮半島などの東アジアが原産地です。アケビは、小葉の数や形態から2種類に分類されています。アケビ(Akebia quinata Decne.)は小葉が5枚からなる系統で、本州、四国、九州など温暖地に多く分布しており、冷涼な東北地方では低標高地域に自生しています。一方、ミツバアケビ(Akebia trifoliata Koitz.)は小葉が3枚からなる系統で、北海道~本州、四国、九州にかけて分布しています。寒冷地に多く、アケビと比較すると、高標高地帯にも自生します。 これらのほかに、アケビとミツバアケビの雑種で小葉数が3~5枚になるゴヨウアケビ(Akebia lobata Decne.var.pentaphylla Makino)があり、変種としてエゾノミツバアケビ、イッサイシロアケビなどもあります。