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トロピカルフルーツを作ろうトロピカルフルーツを作ろう

真夏の暑さにも負けず、元気いっぱいに枝葉を伸ばすたくましい姿が魅力のトロピカルフルーツ。冬の温度管理さえしっかり行えば、初心者でも十分に育てられます。南国果実ならではの濃厚でジューシーな味わいを、完熟した状態で楽しめるのは、家庭園芸の醍醐味です。

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  • ライチ
  • ドラゴンフルーツ
  • ジャボチカバ
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多汁で濃厚な風味「ライチ」

ライチは中国南部が原産で、温暖で多湿な環境を好みます。多汁で甘みが強く濃厚な風味があり、ビタミンCやカリウム、銅を多く含んでいます。

●栽培ポイント

<植え付け>
6号以上の鉢を準備し、鉢底網を敷いてゴロ土を入れます。草花用培養土に赤玉土または真砂土を等量ブレンドした土を用い、根鉢を崩さずに植え付けます。
<置き場所>
1年を通して日当たりのよい場所で管理しますが、夏場は高温下に置くと生育が悪くなるので、日陰や軒先などに移動し、遮光します。
また、年中暖かい場所では花が咲かないので、1~2月の2カ月は最低気温が8℃程度になる場所に置くのがポイントです。それ以外の冬季(11~12月、3月)は12℃以上で管理すると、花芽が上がってきます。
<水やり>
表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に真夏の乾燥期には注意。水切れすると根が十分発生できず、極端な場合は落葉してしまいます。
<施肥>
かんきつ向けの肥料(N:P:K=10:5:4)※を、晩春、初夏、盛夏の3回に分けて、1鉢につき、1年目は10gずつ、2年目以降は20gずつ施します。
<仕立て方>
植え付け後1~2年は樹形作りに徹し3本仕立てにします。マンゴーの「1年目の管理」「2年目以降の管理」に準じますので、そちらを参照してください。
<病害虫>
ハダニ類、カイガラムシ類、アブラムシ類が発生しやすく、夏場に2カ月に1回、登録のある薬剤を散布すると効果的です。
<収穫>
開花から約180日後、果実が褐色になって完熟したら収穫します。収穫が終わったら、すぐに翌年の結果母枝が早く充実するように半分程度の長さで剪定しましょう。着果せずに長く伸びた枝も剪定し、結果母枝となるように仕立てます。最後にお礼肥として、かんきつ向けの肥料(N:P:K=10:5:4)を1鉢につき20g与えて水やりしてください。
<植え替え>
3年目に10号鉢、または80リットルの培養土が入るコンテナに植え替えます。

※N=チッソ、P=リン酸、K=カリ
施肥については表記の成分量に近い肥料をご使用ください。

大森 直樹(おおもり なおき)

大森 直樹おおもり なおき
1958年生まれ。岡山大学自然科学研究科修士課程修了。岡山県赤磐市にて果樹種苗会社を営むかたわら、家庭園芸としての果樹栽培の研究を行っている。

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