トップ > 野菜のひろば > 今からまける果菜類
トップ > 野菜のひろば > 今からまける果菜類

今からまける果菜類

今からまける果菜類

  4月下旬〜5月上旬は果菜類のタネまきや植え付けの適期です。園芸店などでは植え付けには早すぎる小さな苗が売られていることがありますが、慌てて早植えすると、低温の影響などで初期生育が悪くなり、かえって収穫時期が遅れたり、収量が少なくなったりします。小さな苗しか手に入らない場合は、一回り大きなポットに植え替えて、定植に適した大きさになるまで暖かい場所で管理するのが賢明です。
  今回紹介する4種類の野菜は、苗を入手して栽培することもできますが、タネから直まきして栽培することも可能です。キュウリやエダマメは、品種をうまく組みあわせて栽培すれば、直まきでも初夏から秋まで途切れずに収穫することができます。

  夏野菜の栽培の成否は、梅雨時の多湿、夏の暑さと乾燥をいかに乗り切るかがポイントです。そのためには、冬の間に畑に有機物をまいて深く耕し、土の通気性、排水性をよくする土づくりを行いましょう。また、チッソ肥料が多いと苗が軟弱になるため病害虫が発生しやすくなります。
  それを防ぐには、肥料を過剰に与えない、病害に抵抗性のある品種を選ぶ、栽培時期にあった品種を選ぶ、その土地で栽培されている品種を選ぶ、整枝や追肥・中耕・土寄せなどの管理を適切に行う、などが大切です。

オクラの栽培ページへキュウリの栽培ページへ
エダマメの栽培ページへインゲンの栽培ページへ
麻生 健洲

麻生 健洲
千葉大学園芸学部卒業後、高校教師として園芸(主に野菜)や生物工学(バイオテクノロジー)の指導をする。退職後は、書籍の執筆や園芸講座の講師として活躍するかたわら、家庭菜園を楽しむ。生け花や水彩画、写真など多彩な趣味をもつ。著書に『はじめてのコンテナ野菜づくり』(ナツメ社)などがある。

商品のご購入はこちら