こんなにバラエティー豊富!ナスの品種
ただ、たくさんの品種の中からどれを選べばよいか迷われる方も多いと思いますので、
それぞれのおすすめポイントをご紹介します。
ご自分が育ててみたい品種をぜひ!見つけ出してください。
ナスは乾燥が苦手で、保水性の高い少し重たい土を好みます。畑や庭先で栽培する場合は、できるだけ深く耕し、堆肥を施して保水性を高めるようにします。元肥は、チッソ、リン酸、カリをそれぞれ1u当たり成分量で20〜30g、苦土石灰を150g施します。
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タネまきは、定植予定日より70(自根栽培)〜80日(接ぎ木栽培)前に行います。発芽してからの温度管理は、本葉2〜3枚(セルトレイ)までは最低夜温16〜14℃、本葉5〜6枚(12cmポット)までは14〜12℃、1cmポットに移植してからは12〜10℃で管理し、1番花の蕾が膨らむまで育苗します。
- セルトレイのまき穴にナスのタネをまいていく。育苗後、本葉2〜3枚になったら12pポットに移植。
- 15pポットに移植後、1番花の蕾が膨らんだころが定植適期。
※できれば土壌病害や高温・乾燥に強い接ぎ木苗が理想だが、接ぎ木や育苗は専門的な技術を要するので、家庭菜園の場合は、通販などで接ぎ木苗を購入するのもよい。
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一般地で5月中旬以降、霜の心配がなくなり、最低気温が10℃を超えるようになってから定植します。
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定植直後は気温が低いため、着果しにくいので、暖かくなる6月上旬(3番花)までは、トマトトーンでホルモン処理を行い、確実に着果させます。
- 低温期につく1〜3番花にはトマトトーンを散布して確実に着果させる。
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1番果の収穫時期に、速効性の化成肥料1握りを2株に分けて施します。その後は10〜14日間隔を目安として施しますが、草勢に応じて追肥の間隔を調整します。
最初の整枝は2〜3番花が咲くころで、残す枝は主枝と1番花のすぐ下ともう1つ下の側枝の3本で、それより下の側枝は取り除きます。その後しばらく栽培を続けたあと、4〜6本の強めの枝を主枝としてつり上げ、それから発生する枝は側枝として扱います。1次側枝は1花で摘芯し、収穫後は2次側枝1〜2芽を残して切り戻します。
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ナスを上手に栽培するには、的確な草勢判断が重要です。草勢が弱くなってきた場合は、生長点付近の葉が小さく茎が細い、蕾が小さくトゲが低い、花が生長点に近いところで咲く、雌しべが雄しべより短くなる、などの多くの兆候が見られます。このような兆候が見られたら、追肥と潅水をこまめに施し、果実は小さめで収穫して草勢の回復を図ります。
梅雨明け後は、成り疲れによる草勢低下に加え、過繁茂や水分不足によって、首細果や着色不良果、つやなし果が多くなりがちです。これを防ぐため、込みあったところの細い枝や古い葉、傷んだ葉を取り除き、充実した側枝の発生を促します。
強い芽が残るように各主枝を3分の1〜2分の1の長さに切り戻します。更新剪定は7月中旬〜8月上旬に行い、時期が遅くなればゆるく切り戻します。剪定後、半月ほどで充実した花が咲き、1カ月後には品質のよい秋ナスの収穫が始まります。