初めての育苗
土壌病害を防ぎ、低温期の生育を安定させるため、スイカでは接ぎ木栽培が一般的です。自根の場合は、接ぎ木するより味はよくなりますが、注意も必要です。同じ畑での連作を避けて病害を防ぎ、低温に配慮した栽培を心掛けましょう。
スイカの育苗日数は、およそ30日です。地域性や、トンネルなど保温資材の有無を考慮して植え付け日を予定し、その日から30日逆算して種まき時期を決定します。
水分は、発芽に必要な量より多すぎても少なすぎても、芽が出にくくなります。ポットの土が半分くらい湿る程度に与えてください。
スイカは発芽がバラつきやすいので、発芽まで特に保温と水の保持に努めます。発芽に必要な地温は、28〜30℃です。育苗の時期は気温も低いので、温度を保つには「菜友器」や「園芸マット」などの保温資材が必要です。また、発芽までは土の表面が乾かないよう注意します。順調にいけば、3〜4日で芽が出てきます。
水を与えすぎると、茎が伸びすぎてひ弱な苗になってしまいます。晴れた日の午前中に土の表面が乾いていたら、ポットの土3分の1が湿る程度に株元へ与えましょう。
本葉1.5枚くらいになったら、鉢広げを行います。
植え付けてからスムーズに育つよう、その1週間ほど前から畑の条件に合わせて、最低気温12℃、地温18℃を目安に徐々に温度を下げ、「ならし」を行います。本葉3〜4枚が適期苗です。
ポットの間を握りこぶし1つ分程度空けると、ちょうどよい。