人気の葉根菜の育て方 第3回
- 千葉大学園芸学部卒業後、農業高校で園芸や生物工学などを指導する。退職後は、書籍の執筆や監修などをするかたわら、家庭菜園を楽しむ。生け花や絵画、写真など多彩な趣味をもつ。著書に「だれでもできる ベランダで野菜づくり」(家の光協会)などがある。
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ホウレンソウは、ビタミンやミネラル、食物繊維などを豊富に含む栄養野菜です。なかでも鉄分の含有量は牛レバーに匹敵するほど。ホウレンソウは冷涼な気候を好む野菜ですが、品種を選べば一年中栽培することができます。1年のなかで最もおいしいのは寒い時期にとれたもの。耐寒性が強く、べと病などの病気に抵抗性をもつ品種のほか、アクが少なくサラダで食べられる品種もあるので、好みにあうものを選んで栽培してみましょう。
血液をサラサラにする効果があるといわれるタマネギ。品種も豊富で、3月にとれる極早生種から年末まで保存できる貯蔵性に優れたもの、辛みが少ないサラダに向くもの、赤タマネギなど、作型や嗜好にあったものを選ぶことができます。家庭菜園で少量の栽培をする場合は、購入苗から栽培するのが得策。タマネギのタネは寿命が1〜2年と短いので、タネから育てる場合は新しいものを購入します。
栄養価が高いのはもちろん、いろいろな料理に重宝するネギ。いつでも利用できるように畑に植えておくと便利な万能野菜で、血糖値を下げる効果がある辛み成分や殺菌成分などを含んでいます。ネギには葉鞘を軟白する長ネギ(根深ネギ)のほか、緑の葉を利用する葉ネギがありますが、タネのまき方は同じ。両方の種類を作っておくと、季節やレシピにあわせて上手に利用することができます。
大株どりと小株どりに適した品種があるほか、ベビーリーフなどにもできる赤紫色のミズナもあります。サラダ、鍋物、漬け物など、いろいろなレシピに使えて、栽培方法も簡単。ここでは小株どりの栽培法をご紹介します。
関東の雑煮には欠かせない野菜。冬菜、雪菜とも呼ばれるほど寒さに強い野菜です。栄養価も高く、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどを豊富に含んでいます。春の「トウ立ち菜」を味わえるのも、家庭菜園ならではの楽しみです。
- 千葉大学園芸学部卒業後、農業高校で園芸や生物工学などを指導する。退職後は、書籍の執筆や監修などをするかたわら、家庭菜園を楽しむ。生け花や絵画、写真など多彩な趣味をもつ。著書に「だれでもできる ベランダで野菜づくり」(家の光協会)などがある。
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