タキイネット通販TOP > Q&A > 野菜に関するQ&A > トマトの1段目の花が咲くのですが、落ちてしまい、その後は樹ばかりが茂って実があまりできません。どうしてでしょうか。
野菜に関するQ&A

トマトの1段目の花が咲くのですが、落ちてしまい、その後は樹ばかりが茂って実があまりできません。どうしてでしょうか。

トマトの1段目の花が咲くのですが、落ちてしまい、その後は樹ばかりが茂って実があまりできません。どうしてでしょうか。

FacebookTwitterLine

トマトは元来、根の発達や再生の力が強く、そのため吸肥が強い作物です。したがって条件がよければたくさんの果実を養うことができます。反対に生育の早い段階から養うべき果実が少なくなると生育に余力が生じ、その過剰な養分が生長点に集中して樹ばかりが茂ることになります。このようになると上部にできる蕾の性質も悪くなり、上部に実がつきにくくなります。

 この状態を防ぐには、1段目と2段目に必ず着果させることが大切です。特に問題になるのは4月~5月上旬定植の栽培で、1段目の開花時期がまだ寒いため受精が不完全になりやすく、開花後に落ちてしまいます。

 対策として最も有効なのは、着果促進用のホルモン剤(トマトトーン1 0 0倍液など)を開花している花に霧吹きで噴霧してやることです。このほかには元肥を少なく施しておくことや、最初の追肥は1段目と2段目の果実の着果を確認してから施すことが大切です。 月刊誌Q&A 野菜