野菜に関するQ&A
トマトの実の表皮に茶色いヒビが入ります。どうしてでしょうか。
トマトの実の表皮に茶色いヒビが入ります。どうしてでしょうか。
梅雨が終わりに近い7月中旬には菜園でいよいよトマトの収穫が始まります。お尋ねの症状は、収穫始めのころは少ないのですが、お盆が近づくころからは日を追うごとにたくさん出てきます。
このヒビは、いくつかの条件によって果皮の弾力が弱くなり、熟するころになって果皮に大小のヒビが発生します。ひどくなると、縦あるいは輪状に裂けるようになり裂果します。
主な原因は樹勢の老化と夜温の低下、そして雨および乾燥時の多すぎる潅水などです。対策としては、以下の5点を参考にしてください。
①生育後半も老化しないための土づくりで根を元気に保つ。
②土壌水分の急激な変化を防ぐためのマルチング。
③雨を防ぐためビニールなどによる傘状の雨よけ。
④樹勢を良好に保つ上手な追肥。
⑤上部の側枝を2~3本除去せずに残す。
近年、夏秋栽培の産地では、屋根だけにビニールを張った雨よけハウスを設置して栽培し、裂果や病気を予防し良品多収を目指しています。