果樹に関するQ&A
ミカンの摘果時期や方法を教えてください。
ミカンの摘果時期や方法を教えてください。
ミカン(温州ミカン)に限らずほとんどの果樹は、放任しておいても実がたくさんつく「表年」と、実が少なかったり、実をつけない「裏年」が交互に来ます。これを「隔年結果」と呼びますが、これでは収穫が不安定なだけでなく、たとえ表年に大量に収穫できたとしても、小粒で品質が劣り、よい実にはなりません。
これらを防止するため、主に実が多くつく表年に、まだ実が小さいうちに間引く「摘果作業」を行う必要があります。時期は品種によりやや異なりますが、年に2回、1回目は6月下旬~7月上旬、2回目は8月上旬ごろに行います。
いずれも、病害虫に侵されたものや発育の悪いもの、風で皮がすれたもの、枝の先端についたものを摘み取り、また、直射日光が長い間当たる枝では、実が日焼けを起こすので、これらの不良枝も摘み取ります。さらに、葉芽のない枝に花だけが咲いて、実がなる直花果もすべて摘み取りましょう。
摘果の目安として葉の枚数を見る方法があります。例えば、普通種では、1つの果実につき、20~25枚の葉がついているように摘果し、栄養の補給を保ちます。