葉が縮れたようになっているミズナにアリが行列を作っていませんか。アリはアブラムシのお尻から出る蜜をなめに集まってくるのです。このアブラムシが大発生して葉の汁液を吸うと葉が縮れますが、それだけでなくウイルス病を伝染させます。ウイルス病は葉が縮れ、株が奇形化したり株全体が黄化萎縮､葉の色がモザイク状になるなどの症状が出ます。

　この病気はアブラナ科の野菜や雑草等のウィルス被害株を加害したアブラムシの飛来によって伝染されます。しかもアブラムシは８～９月にかけて高温乾燥すると発生が多くなります。

　そこでこのウィルス病を防ぐために次の６点を行いましょう。

①病気になった株はできるだけ早く抜き取る。

②ウイルスを伝搬するアブラムシを防除する。

③モザイク病防止マルチや銀紙等でアブラムシの飛来を忌避する。

④寒冷紗を播種時から被覆する。

⑤周辺の雑草を除去する。

⑥連作を避ける。