ブルーベリーには、サザンハイブッシュ系、ノーザンハイブッシュ系、ラビットアイ系のほか、野生種的なローブッシュ系、系統間の交配種等があります。ノーザンハイブッシュ系は、比較的に冷涼多雨の気候を好むので、本州中部以北が適地で、強酸性土壌でよく生育します。この系統を暖地でも育てやすく改良した品種がサザンハイブッシュ系で、いずれも１本で実がなる（自家受粉する）系統ではありますが、異品種と混植する方がよく結実し、また大きな実の収穫が期待できます。ラビットアイ系は自家受粉しにくく、実をつけるためには他の品種の花粉が必要な系統です。必ず２本以上混植しましょう。また、比較的高温乾燥に強く、酸性土壌を好むのに変わりありませんが、土壌に対する適応性も広いので、関東以西の暖地が適地です。

　どの系統も、異品種を混植する場合は、花期の近い同一系統内から品種を選びましょう。

　野生種や交配種の中には‘ブルーマフィン’などの耐寒性・耐暑性に優れ、１本で実がなる育てやすい品種もあります。系統や特性、育てる環境に合わせて品種を選ぶとよいでしょう。