メロンの栽培は確かに難しいのですが、小玉のメロンほど作りやすいでしょう。中でも特に１果５００ｇ までの小ぶりなメロン

‘かわい～ナ’がおすすめです。また、１㎏ 以上になる中～大玉メロンでは‘パンナ’‘レノン’などがよいでしょう。

　栽培上での問題点は３つあります。第１は定植時の低温にやや弱く、活着に失敗しやすいことです。これは無理な早植えをせず、キャップやビニールによる保温で解決できます。第２はうどんこ病とウイルス病です。うどんこ病には３品種とも強いので問題ありませんが、ウイルス病にはかかるので、つるの長さが１ｍ くらいになるまでは絶対にアブラムシをつけないことです。第３は根の病気です。萎凋病には３品種とも耐病性が強く改良されていますが、果実の肥大後期で収穫直前に株全体がしおれる萎凋症が問題です。これは梅雨明け以降に多く、高温と土壌の多湿、着果数が多すぎるときに発生します。最後までつるを元気に保つ工夫が必要です。