野菜に関するQ&A
トマトの実の尻の部分が茶色くなってきます。何が原因でしょうか。
トマトの実の尻の部分が茶色くなってきます。何が原因でしょうか。
ほとんどの場合「トマトの尻腐れ症」と呼ばれている症状で、原因は一般にカルシウムの吸収不足によるものといわれています。トマトの栽培中にカルシウムの吸収が不足すると、その症状が出るのは生長点の幼葉と肥大中の幼果です。しかもその特徴は幼葉、幼果それぞれの先端部分から発生します。
栽培中にカルシウム不足を起こす原因として次の3点が考えられます。
① 元肥の石灰質肥料の施肥量の不足。
② 土壌中の水分不足でカルシウムが吸収されにくい(乾燥)。
③ チッソ肥料が効きすぎるとカルシウムの吸収が悪くなる。
症状の発生はどの時期での栽培でも起きますが、生育段階では第3果房から第4果房で起きやすいようです。
対策として次のことに気をつけましょう。
①元肥に石灰質肥料を十分施す。
② 第3果房の果実が肥大を始めたら、適湿管理を心がける。
③最初の追肥を早く施肥しすぎない。
④ カルシウムを含む液剤を幼果とその周囲の葉に散布する。
⑤ 「トマトトーン」など着果促進剤の花処理で着果を確実にし、過繁茂を防ぐ。